モッサンの思い出し笑い

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第14話 埋蔵金

「埋蔵金」とは言っても、発掘した訳ではなく、埋めてきたお話。

実はモッサンの「隠れ趣味」は古銭集めで、ネスカフェ・エクセラの瓶に一杯になったので、それを埋めることにした。

中身は、江戸以前の小銭(中国銭?)と、ギザ10(昭和33年がレア)、明朝体の5円玉(昭和32年が激レア)などなど。

気の迷いで使ってしまわないように、また、すぐ掘り出せない場所に埋めることにした。

全然関係のないガマと、弟のリュウを付き合せて、林道を5キロほど山に入った。

ほぼ垂直にきりたった、高さ30~40メートルもある崖。その天辺に埋めてくることにした。

崖の裏側は、急傾斜だが普通に木が生えていて登りやすそうだったが、あえて崖のほうを「フリークライミング」で登ることにした。

時刻が16時を回って、急に弟が大事な事を思い出した。
「聖戦士ダンバイン」の最終回が17時から放送であることを。ここで弟はリタイア。

で、モッサンとガマは、特に気負わずに崖を登り出した。
全体的にはほぼ垂直だが、所々に足場になりそうな出っ張りがあり、中腹まではヒョイヒョイ登れた。

途中、高さ5メートル、幅60センチほどの垂直な裂け目があり、背中と足で支えながら登った。

頂上まであと7~8メートルの地点で、岩がオーバーハングしていて、さすがに登れない。
かといって引き返すのは更に困難。

しばらく悩み、オーバーハングしていないルートまで「横移動」することにした。
ここだけは本格的なフリークライミングになった。
小さな足がかりと握力を頼りに左へ左へ慎重に移動した。滑ったら確実に即死である。

5メートルほど横移動したら、急に傾斜がゆるくなり、足場も増えた。
一気に頂上まで登った。

頂上から見下ろすと、置いてきた自転車が「点」に見えた。背筋が凍った。

崖の頂点には、コンクリートの標識が立っていて「大正1×年○△□」と書いてあった(風化して字が消えていた)。
そばに松の木が生えていて、少しだが宝を埋める土壌があった。

松の枝を折って、それで土を掘り、お宝を埋め、本日の任務は完了。

いやいやいや、まだ下りがあった。

今来たルートを戻るのは、正直恐かったので、別のルートで下ることにした。

崖面は西を向いていて、南側と東側は樹木が茂っているが、ふもとに流れの速い川があるためズブ濡れで脱出しなければならない。
それはイヤだから北側を攻略することにした。

北側の地形は、頂上付近だけ潅木が生えていたが、それ以外は麓まで山砂と小石の急斜面である。滑り台感覚で下れる。

そんな気楽な発想から、モッサンとガマは斜面を慎重に滑りだした。

「斜面」とは言っても、限りなく90度に近い。砂や小石は「絶妙なバランス」で斜面にへばりついていたに過ぎず、モッサンたちの足場はすぐに「土石流」と化した。

土石流と一緒に麓まで流されてきたモッサンたちの「フィニッシュ」は、「ジャンプ」であった。

当時の愛読書『レインジャー忍法』という本にあった、「下り斜面でバランスを崩したときはジャンプして体勢を立て直す」という教えを守り、何とか土石流に飲まれることなく林道に降り立ち帰還できたのであった。

埋蔵して24年が経過した。ガマが掘り返していないかぎり、あの崖の頂上にはモッサンのお宝が眠っている。

END

 

PS.ブログで晒して、誰かに掘られないかって?

無理だと思うけど、もし登り切る人がいれば、どうぞ、あげます(笑)モッサンはもうあんなところ行きたくないから。

ただ、万が一の責任は、僕にはありません。マネしないでとは、言っておきます。

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