モッサンの思い出し笑い

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第17話 ツナギ襲来

第17話タイトル2
ここで言う「ツナギ」とはモッサン地方の呼び名である。

「小型の虻(アブ)」の事で、夏の山で忌み嫌われる存在だ。

「何だアブか」と言われるかもしれないが、コイツのせいでモッサンは2度も大変な目に遭っているのである。

【1回目】

母親の原付(パッソル)を無断で借りて(もちろん無免許)後ろに弟を乗せて林道をツーリングしていた時のこと。

林道なので基本砂利道である。3キロほど走ると弟が「ケツ痛てェ」と言い出した。モッサンはスクーターを停め、休憩する事にした。

2~3匹のツナギが足元を飛んでいるのを手で払いながらジュースなど飲んでいるうちに、チクチク刺され始め、気がつくとツナギは数百匹の大群になっていた。

これはさすがにヤバイと思ったモッサンは撤退を決意。急いで弟を後部に乗せ発進・・・

ウィリー!!!

身の危険を感じた弟は咄嗟にスクーターから飛び降りたが、重量が減ったのでスクーターは加速。ほぼ垂直に立ち上がった車体は横に倒れ、モッサンの左脚に落ちた。

「脚、もげた」とモッサンは思った。

当時のスクーターはステップが鉄板状に平らになっており、それがギロチンのようにモッサンの足首に落ちた訳で、どう考えても無事なハズがない。

火事場の馬鹿力で、腕力だけでスクーターを退かし、左足首を見てみた。

足首の皮膚がかなり奥までめり込んでいて、その奥に骨が見えていた。やがてせきをきったように血と痛みがあふれ出してきた。
「ギャー!!!」
モッサンはすぐ近くにながれる沢へ「ケンケン」で走って飛び込み、傷口を沢水に浸した。何故そうしたのか未だにわからないが、沢水がピンクに染まったのを今でも鮮明に憶えている。

弟は呆然、兄は激痛を堪えて沢の中。それでもツナギは容赦なく二人の血を吸いまくる。

(これを地獄と呼ぶのだろうか)とモッサンは思った。

鬼のように痛かったが、またケンケンでスクーターまで戻り、今度はゆっくり発進。その間にも数ヶ所刺されたが、刺された痛みなんて全く感じなかった。

無事に家に帰還を果たしたが、スクーターのステップは血だまり。水で洗い流した。

気になる患部は、肉が所定の位置に戻っており骨は見えていない。奇跡的に骨折もしていなかった。

モッサンはこの傷をオロナインで治したのである(笑)だって病院行けば色々バレるし、縫うのも絶対イヤだった。完治まで3ヶ月もかかったのだった。




【2回目】

モッサンは、上流の砂防ダム落ち込み部で銛を片手に潜り、イワナやヤマメの捕獲作戦をしていた。

すごい数の魚が泳いでいて、特にヤマメは美的に優れていて、モッサンは銛で突くのも忘れてしばらく浮遊していた。水中メガネにシュノーケルを装備していたので、ずっと水中を見ている事ができた。

そのシュノーケルに「コツン・コツン」と何かが当たっていて、いや、その「何か」が何かモッサンは分かっていたが、確認のため水中から顔を出してみた。

ああ・・・真っ黒・・・

これって、何万匹いるんでしょうね・・・という勢いのツナギの塊であった。

ツナギたちは一瞬でモッサンの頭や顔にピタピタととり付き、モッサンが急いで水中に逃げるまでのわずか2秒ほどの間に5ヶ所ぐらい刺された。

下は魚天国、上はツナギ地獄。たま~に背中とかが水面に出ると、すかさず刺してくる。完全に「待ち」状態ですな。

しばらく膠着状態が続いたが、やがてモッサンに限界がおとずれた。

水が冷たくて身体が冷え切ってしまったのである。

30センチぐらいのヤマメを1匹仕留め、「せーの」で一気に川から上がり、全速力で走って自転車にまたがって逃げた。

やはりツナギの群れは追ってきてあちこち刺したが、500mぐらい走ったところで急に1匹もいなくなった。ツナギには行動半径があるのだろうか。

やれやれ、一件落着・・・とはいかなかった。

突然目まいと吐き気がモッサンを襲ったのである。真夏で暑いはずなのに寒気が全身を覆い、モッサンはフラフラになってやっと家に帰り着いた。

すぐに風呂へ行き、熱い湯に浸かること実に2時間。やっとまともに動けるようになった。

おそらくは「低体温症」。冷たい川の水に入りっぱなしだったのが原因だろう。

あんなに具合が悪くなるもんだとは・・・

 

ツナギ恐ろし!

 

PS.ツナギでも、アナフィラキシー・ショックがあり得るそうです。

真夏は山より海にいきましょう(笑)

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第16話 マムシ

15話の大滝から更に5kmほど進んだ超山奥でキャンプ(というか野宿)したとき、焚き火の近くからマムシが出現した事があった。

爬虫類に強い耐性を持つモッサンが捕獲し、袋に入れて持ち帰った。

「マムシって高く売れるんだっけ???」とか考えながら、まずフンなどを全部出させて後でマムシ酒にしようと思い、水を入れた一升瓶にマムシを閉じ込めて部屋の洋服ダンスに隠した。

一週間後・・・

マムシは密封した水中なのにまだ生きている。すごい生命力である。

さらに一週間後・・・

まだ生きてる。水がフンで濁ってきた。

さらに一週間後・・・

「な、よ~ふぐダンスさなんばかっちゃ~んだど!!!ボガーン!」

訳:お前、洋服ダンスで何を飼ってるんだ!!!バガーン!

ヘビ嫌いの母親に見つかってしまった

しかも、母親が見てしまったものはただのビン詰めマムシではなかった。

マムシは身ごもっていたらしく、腹?から子マムシが半分出ている状態で絶命していた。
さらに恐るべきは、先に生まれてきていたもう一匹の子マムシが母マムシの口から半分出ていた
・・・いや半分食われていたのであった

「イヤァァァ!!」

さすがのモッサンも、母親に言われるまでもなく一升瓶ごと川に捨ててしまった。

この一件は20年以上経っても消えない後悔を残した。

出産間際に捕獲され、生んだ子供を食べなければならないほど追い詰められた母マムシ。

生を受けて間もなく母親に食べられなければならなかった子マムシ。

この凄惨な場面を作り出してしまったモッサンは、しばらく立ち直る事ができなかった。

懺悔します。もうヘビは捕まえません。ヘビに出会ったら道を譲ります。

END

※マムシは猛毒を持っています。ヘビ好きでも関わらない方がいいです。あと、本州ではヤマカガシが最強の毒ヘビだそうです。

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第15話 ガマ回転

IMGP1653.jpg
近所の川を5キロほどさかのぼり、第14話のガケより少し上流に「大滝」がある。

落差5メートルほどで幅が15メートルぐらい。
春先や雨降り後の増水時は見事な滝だけど、普段は幅1メートル程度の白糸の滝状態である。

夏の暑い日に、モッサンとガマは魚釣りのついでに大滝で遊んでいた。

滝は白糸状態、ほとんど岩がむき出しになっていたので、滝の上から滝つぼめがけてダイブ。
滝つぼの深さは2メートルぐらいだろうか。

続いて水中メガネを装着。

魚釣りに来たのに何故水中メガネを持っているかって・・・?

それは「保険」である。

真夏の日中は釣れないもの。それに朝イチで余所者がルアーやフライで釣ってしまっている可能性が高い。

釣れなきゃ「捕獲」の精神である。もちろん銛も持参している(笑)

滝つぼに潜ってみる。こういう場所には「川の主」的巨大魚がいるかもしれない。

「ギャー!」

何ですか!?岩に無数にぶら下がっている黒いヒモ状の生物は(ToT)

ガマ曰く「ありゃ八目ウナギだ」

さすがのガマでも「獲って食おう」とは言わなかった。だってキモいんだもん。

気を取り直して、次は「白糸」の落ち込み部にチャレンジ。

長年に渡って幅1メートルの水が岩を削り、底の岩がえぐれて湯船みたいになっている。
水は一旦その湯船に落ちて再度吹き上がる。

岩の湯船は1平方メートルほどだけど、勢い良く落ちてくる水のため常に泡になっていて、深さは不明。

やはり勇者ガマがチャレンジ。あっけなく湯船の中に入った。

「大して深くねーぞ」と岩から両手を離して上げて見せた。

深さ1メートルと20~30センチぐらいかな?と思ったその時!

急にガマが消えた。まるで水中に引き込まれたように超高速で沈んだのである。

5秒後・・・

泡の中からガマの足が見えた。そしてすぐ消えた。

さらに3秒後・・・

泡の中からガマの手が見えた。そしてすぐ消えた。

そして?秒後(かなりの時間に感じた)

やっとガマの顔が現れた。さすがに必死な表情である(笑)

「10回転ぐらいした」らしい。

湯船の足元は水が高速で流れていて足を取られ、さらに泡でいっぱいの湯船は浮力が極端に少なくて浮かび上がってこれない。
両脇の岩に手を突っ張って何とか回転を止めて立ち上がったのだった。

泡は恐ろしい。

あのバミューダ海域でタンカーが沈む原因の一説に、メタンガスの泡で浮力を失うというのがあるが、ガマは身をもって体感したのだった。

大滝の湯船に入ったのは後にも先にもガマ一人だろうな。

怖がりのモッサンは当然パス(笑)

END

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第14話 埋蔵金

「埋蔵金」とは言っても、発掘した訳ではなく、埋めてきたお話。

実はモッサンの「隠れ趣味」は古銭集めで、ネスカフェ・エクセラの瓶に一杯になったので、それを埋めることにした。

中身は、江戸以前の小銭(中国銭?)と、ギザ10(昭和33年がレア)、明朝体の5円玉(昭和32年が激レア)などなど。

気の迷いで使ってしまわないように、また、すぐ掘り出せない場所に埋めることにした。

全然関係のないガマと、弟のリュウを付き合せて、林道を5キロほど山に入った。

ほぼ垂直にきりたった、高さ30~40メートルもある崖。その天辺に埋めてくることにした。

崖の裏側は、急傾斜だが普通に木が生えていて登りやすそうだったが、あえて崖のほうを「フリークライミング」で登ることにした。

時刻が16時を回って、急に弟が大事な事を思い出した。
「聖戦士ダンバイン」の最終回が17時から放送であることを。ここで弟はリタイア。

で、モッサンとガマは、特に気負わずに崖を登り出した。
全体的にはほぼ垂直だが、所々に足場になりそうな出っ張りがあり、中腹まではヒョイヒョイ登れた。

途中、高さ5メートル、幅60センチほどの垂直な裂け目があり、背中と足で支えながら登った。

頂上まであと7~8メートルの地点で、岩がオーバーハングしていて、さすがに登れない。
かといって引き返すのは更に困難。

しばらく悩み、オーバーハングしていないルートまで「横移動」することにした。
ここだけは本格的なフリークライミングになった。
小さな足がかりと握力を頼りに左へ左へ慎重に移動した。滑ったら確実に即死である。

5メートルほど横移動したら、急に傾斜がゆるくなり、足場も増えた。
一気に頂上まで登った。

頂上から見下ろすと、置いてきた自転車が「点」に見えた。背筋が凍った。

崖の頂点には、コンクリートの標識が立っていて「大正1×年○△□」と書いてあった(風化して字が消えていた)。
そばに松の木が生えていて、少しだが宝を埋める土壌があった。

松の枝を折って、それで土を掘り、お宝を埋め、本日の任務は完了。

いやいやいや、まだ下りがあった。

今来たルートを戻るのは、正直恐かったので、別のルートで下ることにした。

崖面は西を向いていて、南側と東側は樹木が茂っているが、ふもとに流れの速い川があるためズブ濡れで脱出しなければならない。
それはイヤだから北側を攻略することにした。

北側の地形は、頂上付近だけ潅木が生えていたが、それ以外は麓まで山砂と小石の急斜面である。滑り台感覚で下れる。

そんな気楽な発想から、モッサンとガマは斜面を慎重に滑りだした。

「斜面」とは言っても、限りなく90度に近い。砂や小石は「絶妙なバランス」で斜面にへばりついていたに過ぎず、モッサンたちの足場はすぐに「土石流」と化した。

土石流と一緒に麓まで流されてきたモッサンたちの「フィニッシュ」は、「ジャンプ」であった。

当時の愛読書『レインジャー忍法』という本にあった、「下り斜面でバランスを崩したときはジャンプして体勢を立て直す」という教えを守り、何とか土石流に飲まれることなく林道に降り立ち帰還できたのであった。

埋蔵して24年が経過した。ガマが掘り返していないかぎり、あの崖の頂上にはモッサンのお宝が眠っている。

END

 

PS.ブログで晒して、誰かに掘られないかって?

無理だと思うけど、もし登り切る人がいれば、どうぞ、あげます(笑)モッサンはもうあんなところ行きたくないから。

ただ、万が一の責任は、僕にはありません。マネしないでとは、言っておきます。

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第13話 爆発?

モッサンとガマは愛犬(タラとムク)をひきつれて、いつものように山へ繰り出し、人造湖のほとりで休憩した。折りたたみ式のカセットコンロを持ってはいたが、あえて焚き火をした。
「焚き火にガスボンベを放り込んだらどうなるか」を検証するためだ。
けっこう盛大に燃えている焚き火に、ドーム型の未使用ボンベを投入し、急いで森に退避して様子を見た。
すると、あろうことか、ガマの愛犬「ムク」が焚き火の周りをウロウロしているではないか。
ガマは大声でムクを呼んだ。しかしムクは飼い主の言うことなど聞かず、缶詰の空き缶に執着していた。

突然!想像を遥かに上回る大音量で焚き火が(ボンベが)爆発した。
ムクが飛び上がった。

犬が四つ足を伸ばしたまま飛び上がるのを、モッサンは初めて見た。

焚き火があった場所には、ボンベも焚き木も炭も何もなく、直径40センチ、深さ10センチのクレーターができていて、湯気が出ていた。
あれだけ盛大な焚き火が一瞬で消滅したのである。大した威力だ。

問題はそれからで、飛び散った焚き火のかけらがあちこちで煙を上げていて消火活動が大変だった事と、飛び上がったムクが山の中へ逃げてしまって数時間出てこなかった事。

それにしても、ハンパじゃない爆発だった。

どうかマネしないで欲しい。


懲りないモッサンたち。今度は「花火を自作しよう」と計画した。
地道に「爆竹」を解体し、中の火薬を取り出し、それを大きめに作った新聞紙の筒に詰め込み、導火線をつないで完成。

点火してみた。

「シュウウウウウ・・・・」と上から下へ燃えただけで、爆発しなかった。
失敗である。今思えば「密閉度」が足りなかったのかな?と思う。

ここまではよかった。

それでも懲りない面々は、とうとう「黒色火薬をつくろう」と企画した。
何故かガマが材料と配合割合を知っていて驚いた。「硝酸カリウム」「硫黄」「炭」をある割合で混ぜるだけである。

ほぼ無人の化学室。その隣が「化学準備室」で、薬品庫の鍵が放置してあるのをモッサンたちは知っていて、目的の材料は難なくゲットできた。

「マーブルチョコレート」の筒型容器に、調合した火薬を詰め込み、爆竹の導火線をつないで完成した。

もう見た目ダイナマイトである。

外があいにく雨だったので、普段使われない「第二体育館」のど真ん中にダイナマイト(笑)を置き、点火した。

「ドッカーン」・・・とはいかず、やはり「シュウウウウゥゥ・・・」と上から順次燃えていった。
前回と違ったのは「副産物」の発生で、線香花火のような「火の玉」を周囲に撒き散らしたことである。
体育館の床に火の玉が次々に落ち、焦げて黒くなってゆく。
モッサンとガマはただ見ているしかなかった。

体育館の真ん中に大きな焦げあとをつけてしまったモッサンとガマは燃えカスを回収し、逃亡した。

「停学」か、悪くすれば「退学」もありうるな、と思っていたが、次の日の朝礼で、生活指導の先生が

「第二体育館でタバコ吸った奴がいる」「何故床で消す?」みたいな、どの道理解できない事をおっしゃっていた。

モッサンは思い切って手をあげ、正直に打ち明けた。ということは全然なく、「タバコ吸ってないし」と自分に言い聞かせ、やりすごしてしまったのである。

自分がやった事の重大さは後になるほど身にしみてくる。

今は廃校になったと聞く母校の体育館の真ん中には、まだあの焦げ後がのこっているのだろうか。

※危険だし、犯罪です。後悔するのでマネしないでね。

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